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人事業務にAI導入の波!企業の変革が加速
近年、企業経営の要である人事業務にAIを導入する動きが本格化しています。JCOMはコールセンター業務の人事評価にAIを活用し、テルモは国内外の人員配置を最適化するためにAIを導入。これにより、社員の生産性や満足度向上を図る企業が増えています。AI活用が進むことで、ホワイトカラーの基幹業務にも変革の波が押し寄せています。
本記事では、AIを活用した最新の人事業務の取り組みと、そのメリットについて詳しく解説します。
JCOMの事例:AIによる公平で効率的な人事評価
JCOMでは2024年4月から、コールセンターのオペレーター評価にAIを全面導入しました。従来の評価方法には以下の課題がありました。
- 顧客アンケートの回収率が低い(数%程度)
- 上司の評価が主観的でばらつきが発生
- 評価対象の通話が少なく、全体像を把握しにくい
AI導入でどう変わった?
- 通話記録を全件分析し、課題解決度を判定
- 評価対象の通話が約60万件に拡大
- 業務報告書作成の負担削減(月1000時間の削減)
- 客観的な評価で社員の納得感向上
試験導入の結果、AIの評価は上司や顧客アンケートの結果とほぼ一致。透明性の向上により、社員からも好評を得ています。
テルモの事例:AIによる最適な人材マッチング
テルモは、世界各国の拠点で働く社員を適材適所に配置するためのAIマッチングシステムを導入しました。
これまでの課題
- 人材公募には最大12のグループ会社と調整が必要で、開始までに1週間かかる
- 年4回に限られていたため、柔軟な異動が難しい
- 人材ミスマッチの発生による離職リスク
AI導入による変革
- 社員のスキルや経験を入力すると最適なポストを推薦
- 公募開始までの作業工数を80%削減
- 即日公募が可能になり、機動的な人材配置が実現
- 人員配置のミスマッチを防止し、離職率を低減
2026年度末までに、1万人以上の社員がこのシステムを利用する予定です。
AIを活用することで得られるメリット
1. 人事評価の公平性向上
主観に依存しない、定量的な評価が可能に。
2. 業務効率化
- AIによるデータ分析で手作業を削減
- 報告書作成や評価作業の時間短縮
3. 社員の満足度向上
- 客観的評価により、評価の納得感が向上
- キャリアパスの透明性が高まり、モチベーションUP
4. 最適な人材配置
- スキルに合ったポジションをAIが推薦
- 公募プロセスの迅速化で機動的な異動が可能
世界でも進むAI人事活用
海外でもAIを活用した人事業務が加速しています。
- IBM:昇進の判断にAIを活用し、評価の公平性を向上
- マーサージャパン:「異動・配置・採用」分野でのAI活用が進展中
PwCの調査によると、AIを導入した業界の労働生産性の伸びは、そうでない業界の4.8倍に達するとの結果が出ています。人事業務におけるAI活用は、企業の競争力向上に不可欠な要素となっています。
まとめ:これからの人事はAIと共に進化する
AIの導入によって、人事業務はより効率的かつ公平になり、社員の生産性と満足度向上にもつながります。JCOMやテルモの事例からも分かるように、AIの活用は「評価」「配置」「公募」など幅広い領域に及んでいます。
今後もAIを活用した人事改革が進む中で、皆さんの企業でもどのように導入できるかを考えてみてはいかがでしょうか?
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