価格競争の罠から抜け出せ
「価格を下げれば売れる」——この考えに縛られ続けていませんか?
長年、日本の企業はコスト削減と価格競争に明け暮れ、結果として利益を圧縮し、従業員の給与も上がらないという悪循環に陥ってきました。しかし、世界を見渡せば、単なるコスト競争に頼らず、独自の価値を打ち出した企業が成功を収めています。
たとえば、アップルは決して「安いスマホ」を売っているわけではありません。それでも、多くの人がその価値に納得し、高額な価格でも購入します。つまり、企業が戦うべきは「価格」ではなく「価値」なのです。
日本の生産性が低い本当の理由
OECDのデータによると、日本の労働生産性は加盟国38カ国中29位。確かにこの数字は厳しいものですが、単に「日本人は働き方が非効率だから」と片付けるのは間違いです。
日本では製造業中心の時代から、サービス業がGDPの7割を占める時代へと移行しました。しかし、サービス業は自動化が難しく、労働集約型のビジネスが多いことがネックになっています。さらに、「サービスは無料」という意識が根強く、優れたサービスを提供しても適正な価格がつかない現状が生産性向上の妨げになっています。
生成AIやデジタルツールをどう使いこなすか
「生産性を上げよう」と言うと、決まって出てくるのがデジタルツールや生成AIの活用。しかし、ただ導入するだけでは意味がありません。
例えば、社内の各部署がバラバラにツールを導入し、結果として「データがつながらない」「社内で混乱が生じる」といったことになっていませんか?
デジタルツールは導入がゴールではなく、企業全体で戦略的に活用することが重要です。DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するには、単なるシステム導入ではなく、組織全体でどう活用するかを考えることがカギになります。
挑戦しなければ成長はない
過去30年、日本企業は慎重すぎる経営を続けてきました。「大きなリスクを取らなければ、失敗もしない」という考え方が広がり、新しい挑戦を避ける傾向が強まっていたのです。
しかし、今こそ変化を恐れず、新たな価値を生み出す時期ではないでしょうか?
たとえば、キッコーマンはアメリカ市場で「しょうゆ=肉料理に合う調味料」としてブランディングし、時間をかけて市場に定着させました。価格ではなく、価値で勝負した結果です。日本企業も、単に価格を下げるのではなく、「今までにない価値を提供するにはどうすればいいか?」を考えるべきです。
これからの時代、必要なのは「価格ではなく価値」
賃上げや経済成長を実現するには、単なるコスト削減ではなく、高付加価値な商品・サービスを提供し、適正な価格をつけることが重要です。価格競争から抜け出し、デジタル技術を活用しながら、生産性を向上させることで、企業の持続的成長を実現できるはずです。
今こそ、日本企業は変革の時。あなたの会社は、未来に向けた新たな一歩を踏み出せていますか?
参考記事:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0259Z0S4A201C2000000
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